ランニングを始めたいけれど、人目が気になって踏み出せない——そんな経験はありませんか?
この記事では、ランニングに対する恥ずかしい気持ちを上手に乗り越える具体的な方法と、ランニングを無理なく始めるためのポイントを紹介します。誰でも実践できる具体的なアドバイスをまとめました。
ランニングを楽しんで行うことで、ダイエットや体力作りなどの目標を達成させましょう。
ランニング初心者が恥ずかしいと感じる理由4つ
ランニング初心者が感じる「恥ずかしい」という気持ちには、いくつかの共通した理由があります。ランニングに対する恥ずかしい気持ち理解することで、克服方法を見つける参考にしましょう。
知り合いに見られるのが恥ずかしい
知り合いに遭遇することへの不安は、多くのランニング初心者が抱える悩みです。
特に住宅地や通勤・通学路でのランニングでは、不安が強くなります。しかし、ランニングは健康的で前向きな行動です。ランニングをしている姿を見た知り合いから「頑張っているね」と声をかけられることもあります。
自分の健康のために行動を起こす姿は、誇りを持って大丈夫です。
それでも恥ずかしいと感じる方は、知り合いに見つかりにくいランニングのコツも解説しているので、最後まで読んで参考にしてください。
どんな服装で走ればいいかわからない
ランニングウェアの選び方に悩む方もいます。
基本的には、速乾性のある素材を選び、季節に応じた厚さのウェアを着用することがポイントです。暑い季節は吸汗速乾のTシャツとハーフパンツ、寒い季節は重ね着できる薄手のウェアがおすすめです。
最近は体型カバー効果のある機能的なウェアも多く販売されているので、自分に合ったものを選びやすくなっています。
必死に走っているところを見られるのが恥ずかしい
初心者ランナーの多くが、走っている姿を見られることへの抵抗感を持っています。息が上がっている様子や汗をかいている姿を他人に見られることへの抵抗は自然な感情です。
しかし、実際のところ、周りの人はあなたの走り方をじっくり観察しているわけではありません。むしろ、健康のために努力する姿に好印象を持つ人が大半です。自分のペースで走ることに集中すれば、不安は自然と薄れていくでしょう。
走るのが遅いから
初心者の方の多くが「自分は遅いから」という理由で恥ずかしさを感じています。
しかし、ランニングの速さは個人の目的や体力に応じて異なります。ゆっくりとしたジョギングは脂肪燃焼に効果的で、多くのランナーが取り入れているトレーニング方法です。
大切なのは、自分の体力に合わせた無理のないペース作りです。焦る必要はありません。
恥ずかしさがなくなる解決策7選
恥ずかしさを感じるのは自然なことですが、克服するための効果的な方法があります。以下の解決策を、状況に合わせて取り入れてみましょう。
家族や友達と一緒に走る
仲間と一緒に走ることは、恥ずかしさを軽減する最も効果的な方法の一つです。
友人や家族と走れば、周囲の目を気にする気持ちが軽減します。会話を楽しみながら走ることで、自然とペース配分も整いやすいです。人と一緒に走ることで、楽しい時間が過ごせて継続しやすい環境が作れます。
初めは短い距離から始めて、徐々に距離を伸ばしていきましょう。仲間と一緒なら、成長の過程も楽しみながら進められるはずです。
一緒に走れる人がいない場合は、ランニングサークルなどに参加する手段もあります。
自分のレベルに合ったチームを見つけて、仲間と励まし合いながらランニングするのも良いでしょう。
早朝や深夜の人が少ない時間に走る
時間帯を工夫することで、人目を気にせず快適にランニングを楽しめます。
早朝5時から7時頃、または夜の7時以降は、ランナーにとって特におすすめの時間帯です。夏の暑い時期は気温も比較的低めで走りやすい環境です。特に早朝は、清々しい空気の中で気持ちよく運動できます。
夜のランニングは、周囲が暗くなっているため、周りの人の視線も気になりにくいです。
夜間のランニングの際は、反射材付きのウェアを着用するなど、安全面への配慮を忘れないようにしましょう。周りの目を気にせず、自分のペースでランニングを楽しめる時間帯を見つけることが、継続の秘訣です。
音楽を聴きながら走る
音楽を聴きながらのランニングは、周囲への意識を軽減する効果的な方法です。
お気に入りの曲を聴くことで、走ることへの集中力が高まり、周りの目が気にならなくなります。多くのランナーが音楽を聴きながら走っています。自分の好きな曲を聴きながら走ることでテンションを上げる効果もあります。
私は、ラジオや音声配信を聴きながら走ることもありますが、聴くことに意識が向くので周囲の視線が気にならず、走っている時間もあっという間に感じます。
音量は周囲の音が聞こえる程度に抑え、安全面には十分注意をしましょう。
音楽があれば、ランニングがより楽しいアクティビティに変わるはずです。
人が少ない場所を選んで走る
人通りの少ないコースを選ぶことで、気兼ねなくランニングを楽しめます。
郊外の公園や河川敷などは、初心者に適したコースです。自宅から少し距離のある場所を選ぶことで、知人に会う確率も下がります。
あまりに人気のない場所は避け、安全面を考慮したコース選びを心がけましょう。
新しいコースを開拓することで、ランニングにも新鮮味が加わり、継続のモチベーションにもつながります。
ランナーが多い場所を選んで走る
ランナーが多く集まる場所で走ることも、恥ずかしさを軽減する効果的な方法です。
公園や河川敷のランニングコースには、様々なレベルのランナーが集まっています。速い人もいれば、ゆっくり走る人もいて、誰もが自分のペースで楽しんでいます。初心者からベテランまで、共に汗を流す場所では「仲間意識」も生まれやすく、むしろ励みになります。
他のランナーの姿を見ることで、「自分だけじゃない」という安心感も得られる場所です。
ランニングマシンを活用する
天候や時間に左右されず、人目を気にせずに走れるのがランニングマシンの魅力です。
ジムやフィットネスクラブのランニングマシンなら、周りも同じ目的で運動している人ばかりなので、周囲の視線を気にせず走れます。速度や傾斜を細かく設定できるため、自分のペースで無理なく始められます。心拍数や消費カロリーなども確認しやすく、データに基づいたトレーニングが可能です。
慣れてきたら屋外でのランニングにも挑戦してみましょう。
両方を組み合わせることで、より効果的なトレーニングができます。
ランニング用のウェアを着る
機能性と見た目のバランスが取れたウェアを選ぶことで、走ることをサポートしてくれます。初心者におすすめの選び方は以下のとおりです。
- 着心地重視の速乾性素材を選ぶ
- 体型をカバーできるシルエットのものを選ぶ
- 季節に応じた適切な厚さのものを選ぶ
- 心配な方はサポート機能があるウェアを選択する
最近は、おしゃれで機能的なウェアが豊富に販売されています。自分に合ったウェアで走ることで、ランニングがより楽しいものになるはずです。
ランニングの始め方を4ステップで解説
初めてのランニングを成功させるには、適切な準備と段階的なアプローチが重要です。以下の4つのステップに従って、無理なくスタートしましょう。
ウェアとシューズを準備する
適切なウェアとシューズの選択は、快適なランニングの第一歩です。初心者向けのおすすめ選び方は以下のとおりです。
- 足のサイズより0.5cm大きめを選ぶ
- 店頭で実際に試し履きをする
- クッション性を重視する
- 予算は8,000円〜15,000円が目安
初心者の方はランニング専門店やスポーツ用品店で店員の方に相談しながら決めることをおすすめします。靴のサイズは人によって異なり、幅や甲の高さ、アーチの有無など細かな状態も見てもらうことで、より自分に合った靴を選んでもらえます。
ウェアは自分のテンションが上がるものがおすすめですが、快適に走るためには機能性も重要です。速乾性があり、自分の体型に合ったウェアを選びましょう。
夜間走る方は、明るい色のウェアが安全面を考えるとおすすめです。
走るコースを決める
初心者に適したコース選びのポイントは、安全で走りやすい環境であることです。おすすめのコースには以下のような特徴があります。
- 舗装された平坦な道
- 車の通行が少ない
- 距離が分かりやすい
- 休憩スポットがある
- 適度に人通りがある
最初は1〜2キロ程度の周回コースから始めると、体力に応じて距離を調整しやすくなります。また、夜間に走る場合は、街灯のある明るい場所を選びましょう。
ウォーミングアップをしてから走る
ウォーミングアップは怪我の予防と快適なランニングに欠かせません。以下の手順で5〜10分程度行いましょう。
- ゆっくりとした歩行・ジョギング(2〜3分)
- 動的ストレッチ(腕や脚の軽い振り)
- ゆっくりとしたジョギング(2〜3分)
特に寒い時期は、しっかりと体を温めることが重要です。
走る前にストレッチをしすぎてしまうと緩みすぎてしまいます。動的ストレッチ(ラジオ体操など)で体を温めていくことがおすすめです。
クールダウンを忘れずに行う
ランニング後のクールダウンは、疲労回復と怪我の予防に効果的です。体温が急激に下がるのを防ぎ、筋肉の回復を促します。具体的には以下の手順で行いましょう。
- ゆっくりとしたジョギング(2〜3分)
- ウォーキング(3〜5分)
- 全身のストレッチ(各部位15〜30秒)
汗をかいた状態でそのまま動きを止めると、体が冷えて筋肉が固くなりやすいので必ず行いましょう。
ランニングを継続する方法
ランニングを習慣化するには、継続のコツを知ることが大切です。誰でも実践できる効果的な方法をご紹介します。
無理をせずに自分のペースで走る
継続のカギは、無理のないペース設定が重要です。
会話ができる程度の速さを基準にすることで、長く続けられるペースが見つかります。最初は3分走って1分歩くなど、インターバルを取り入れることもおすすめです。
体力は徐々に向上していくものなので、焦らずに自分に合ったペースを見つけましょう。
目的を明確にする
ランニングを続けるには、自分にとって意味のある目的を持つことが重要です。
「健康のため」という漠然とした目的ではなく、「仕事の体力をつけるため」「子どもと遊ぶ体力をつけるため」「痩せてお気に入りの服を着る」など、具体的な生活シーンと結びつけることで、モチベーションが保ちやすくなります。
目的を日常生活と結びつけることで、継続する意味がより明確になります。
目的は定期的に見直し、達成度に応じて更新していきましょう。
目標を作る
「フルマラソンを完走する」のように具体的な目標があることで、ランニングはより楽しいものになります。以下のような、日々の小さな目標を設定することも継続のコツです。
- 今週は合計10キロ走る
- 今月は前月より平均ペースを10秒速める
初めは「週2回、20分走る」という小さな目標から始めましょう。一つの目標を3週間続けられたら、少しずつ距離や頻度を増やしていきます。目標は数値化できるものが理想的ですが、必ずしも距離やタイムにこだわる必要はありません。「近所のあの坂を息切れせずに上れるようになる」といった、生活に根ざした目標でも大丈夫です。
達成可能な小さな目標を重ねることで、自然と大きな成果につながっていきます。
私も「フルマラソンを完走する」という目標ができてからさらに走る量が増え、目的に向けた具体的なメニューも立てやすくなりました。
記録をつけて成果を確認する
ランニングの記録をつけることで、自分の成長を実感しやすくなります。
スマートフォンのアプリを使えば、距離やペース、消費カロリーなどを簡単に記録できます。走った後の体調や気分のメモも残しておくと、後々の参考になります。多くのランナーは、記録を振り返ることで新たな目標が見つかり、モチベーションの維持につながっています。
私は、Nike Run Clubというアプリを使用しています。記録がとても簡単で、続けやすいです。
データを可視化することで、自身の成長を実感しやすくなります。
ランニングクラブに参加する
ランニングクラブへの参加は、継続のための強い味方となります。初心者向けのクラブなら、正しいフォームや効果的なトレーニング方法を学べます。
同じ目標を持つ仲間との出会いは、モチベーション維持に大きな効果があります。
初心者向けのクラブも多いので、気軽に参加を検討してみましょう。
楽しみと組み合わせる
ランニングを単なる運動としてではなく、楽しみの一つとして捉えることで、継続が格段に容易になります。
新しいコースの探索や、季節の移り変わりを感じながらのランニング、音楽や自然を楽しみながらの運動など、自分なりの楽しみ方を見つけることが大切です。
- 好きな音楽やポッドキャストを聴きながら走る
- 写真映えするコースを選んで走る
- 走った後のご褒美を決める
- 新しいコースを開拓する
走る時間を自分との対話の時間として活用している人も多く、ストレス解消や気分転換の効果も期待できます。自分なりの楽しみ方を見つけることで、自然と継続できるようになります。
ランニングがきつい!と感じるときの対処法
きつさを感じるのは自然なことですが、適切な対処法を知ることで快適に続けられます。
走るペースが早すぎる
ランニングがきついと感じる最も一般的な原因は、ペースが速すぎることです。
初心者の適切なペースは、会話ができる程度の呼吸で走れる速さです。息が上がりすぎたり、胸が苦しくなったりする場合は、すぐにペースを落とすか歩きに切り替えましょう。体力は徐々についていくものなので、最初からスピードを求める必要はありません。
最初はゆっくりのペースから始め、慣れてきたら少しずつペースをあげてみましょう。
シューズが足に合っていない
足に合っていないシューズの使用は、足の痛みや疲労の原因となります。足に合っていない場合にみられる症状は、以下のとおりです。
- つま先や踵に痛みを感じる
- 足の裏がすぐに疲れる
- 靴擦れが起きやすい
- 着地時に衝撃を強く感じる
ランニングシューズは足のサイズより0.5cm程度大きめを選ぶことが推奨されています。また、足の形状や走り方によって最適なシューズは異なるため、専門店でフィッティングを受けることをおすすめします。
シューズの寿命は走行距離500〜800km程度とされており、定期的な交換も重要です。
体が走ることに慣れていない
運動不足の状態からいきなりランニングを始めると、体への負担が大きいため、必要以上に疲労を感じることは自然なことです。
まずは短い距離から始め、慣れてきたら徐々に距離を伸ばしていきましょう。休む日を交互に設けることで、体の回復時間を確保することも大切です。
約3週間程度継続すると、体が運動に慣れてきて楽に感じられるようになってきます。
ランニング初心者によくある質問
ランニングをこれから始めたい人や、始めたばかりの人からよくある質問に、具体的にお答えします。
ランニングは何から始めればいい?
最初はウォーキングで体を動かすことに慣れることがおすすめです。まずは15〜20分程度の早歩きから始め、体が慣れてきたら1分走って3分歩くというインターバルトレーニングを取り入れます。
段階的に強度を上げていくことで、ケガのリスクを減らし、無理なく運動習慣を作れます。運動経験や体力に応じて、徐々に走る時間を延ばしていきます。
他には、テンションを上げてくれるランニングウェアやシューズを探したり、ランニングの成果を記録するアプリの使用も運動のモチベーション向上に大切です。最初の1ヶ月は、無理のない範囲で少しずつ運動強度を上げて、楽しく継続できるようにしましょう。
初心者はどのくらいの距離から始めればいい?
初心者は1〜2km程度から始めましょう。体力的な負担が少なく、かつ達成感を得られる適度な距離です。体が慣れてきたら、毎週0.5km程度ずつ距離を伸ばしていくことをおすすめします。
- 1週目:1キロ程度×週2回
- 2週目:1.5キロ程度×週2-3回
- 3週目:2キロ程度×週3回
- 4週目以降:体調を見ながら少しずつ距離を伸ばす
途中で歩いても構いません。最初は完走よりも、動き続けることを重視しましょう。
初心者はどのくらいのスピードで走ればいい?
初心者におすすめのペースは、1キロ8〜9分程度が目安です。会話ができる程度の呼吸で走れるペースを心がけましょう。
無理なペースで走ると、疲労や怪我のリスクが高まるので、自分に合ったペースで始めることが重要です。
走る場所がないときはどうすればいい?
走る場所が見つからない場合でも、様々な代替方法があります。
- ジムのランニングマシンを利用する
- 自宅周辺の短いコースを周回する
- 駅や職場までの通勤路を活用する
- 休日に少し遠出して走る
- 室内でその場ジョギング
自宅でできるランニングの代わりの運動として、スクワットや階段の上り下りなどが効果的です。近隣のジムやフィットネスクラブのランニングマシンを利用するのも一つの方法です。
早朝や夜間の公園、オフィス街の休日など、時間帯を工夫することで走れる場所を見つけられることも多いので、普段生活をしている環境を見直してみましょう。
まとめ
恥ずかしさを気にしてランニングを始められない方もいます。
走る場所や時間帯、持ち物を工夫することで恥ずかしさを軽減できます。ランニングを始めるときに大切なのは、自分のペースで無理なく始めることです。記録をつけたり、ランニングクラブに参加したりすることで、継続的なモチベーション維持が可能です。
まずは小さな一歩から始めて、楽しみながら自分らしいランニングスタイルを見つけていきましょう。