「お風呂にアロマオイルはダメ?」アロマバスを安全に楽しむ方法【アロマセラピストが紹介】

最近仕事が忙しい…毎日の疲れを癒したい…

リフレッシュしたいけど、忙しくて時間がない…

忙しくて疲れが溜まっているけどゆっくり休む時間がない方におすすめなのが、お風呂でアロマ(香り)を楽しむです。

アロマバスは、ただ香りを楽しむだけでなく、心身のリラックス効果や美容効果、集中力アップ効果など、様々なメリットがあります。しかし、使い方を間違えると肌トラブルを引き起こす可能性も…

この記事では、アロマセラピストがお伝えするアロマバスの安全な楽しみ方をご紹介します。

精油の選び方、正しい使用方法、おすすめの香りなど、お風呂タイムをリラックスタイムに変えるために知っておきたいポイントを解説。

この記事を読むとわかること
  • 安全にアロマバスを楽しむ方法
  • 自分に合った精油を選ぶことができる
  • 目的に合わせたアロマバスの方法を見つけられる
  • アロマバスで心身のリフレッシュ効果を得られる

アロマオイルは、正式には「精油・エッセンシャルオイル」といわれ、天然成分100%の製品についてお伝えします。

心身へのさまざまな効果が示されている「精油」を正しく使用して、メリットをしっかり感じていきましょう。

記事の内容:

  • アロマバスのメリット: リラックス効果、美容効果、集中力アップ効果、風邪予防など
  • アロマバスを安全に楽しむためのポイント: 精油の選び方、正しい使用方法、注意点など
  • 自分に合った香りの種類: 目的別のおすすめアロマオイル、ブレンドの楽しみ方
  • おすすめの精油: 目的別のおすすめの香りを紹介
  • まとめ: アロマバスで心身のリフレッシュ効果を得るためのポイント

アロマバスタイムを忙しい毎日に取り入れて、心も体もほっと一息つきましょう。

目次

お風呂でアロマを使うメリットと効果を最大限に高める方法

好きな香りで心身のリラックス

アロマオイル(精油)の香りは、嗅覚を通じて脳に伝わり、心身をリラックスさせる効果があります。ストレスや緊張を和らげ、心身を穏やかに導きます。

香りは五感の中で唯一直接脳に作用するので、ダイレクトに体に作用を働かせてくれます。

多くの香りには鎮静作用という心を落ち着ける作用があり、「疲れているのに気持ちが昂って寝付けない」「緊張で気持ちが落ち着かない」などのときに心を落ち着かせてくれます。

お風呂タイムを1日の疲れを取るリラックスタイムにするために、アロマを利用していきましょう。

入浴の温熱効果との掛け合わせで美肌効果アップ

精油には、血行促進や肌のターンオーバー促進などの作用があり、美肌効果が期待できます。

例えば、

  • ローズやゼラニウムなどの香りは、女性ホルモンのバランスを整え、肌のハリやツヤを与える
  • レモンやグレープフルーツなどの柑橘系の香りは、皮脂分泌を抑制し、ニキビや毛穴のつまりを防ぐ

お風呂がリラックスタイムになり、長時間の入浴ができると、発汗作用・循環促進作用など入浴することでのメリットも相まって肌へのプラスの効果があります。

朝の入浴で仕事中の集中力アップ

ペパーミントやユーカリなどの香りは、集中力を高め、頭脳を覚醒させる効果があり、勉強や仕事など、集中力を必要とする場面で役立ちます。

朝、仕事前にシャワーを浴びる時などに集中力がアップする香りを選ぶことで、仕事前の頭がスッキリすることをサポートしてくれるでしょう。

スッキリしたいときのおすすめ朝風呂方法

  • 浴槽に浸かる場合は38~40度のぬるめで10分程度
  • シャワーは40〜42度のやや熱めで3〜5分
  • 浴室や脱衣所を暖かくして体への負担を減らす
  • 入浴の前後で水分補給をしっかりする

少し高めの温度のお湯を浴びることで交感神経を優位にして眠っている体を起こし、体温を上げて脳を活性化させてあげましょう。

朝は体が脱水状態になりやすいので、入浴の前後に水分摂取を必ず行うようにしましょう。

寝る前のリラックスタイムで睡眠の質を向上

ラベンダーやカモミールなどの香りは、心身をリラックスさせ、深い眠りに誘う作用があります。寝つきが悪い方や、夜中に目が覚めやすい方におすすめです。

寝る前の入浴をリラックスタイムにできると、睡眠に向けて体の状態が整うので、睡眠の質を上げることに効果的です。

睡眠の質を向上させたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

風邪予防

ユーカリやティートリーなどの香りは、抗菌・抗ウイルス作用があり、風邪予防におすすめです。

風邪気味だなと感じたときや冬の乾燥している時期には、お風呂でしっかり温まりながら喉のケアをアロマでプラスしていきましょう。

アロマセラピーを活用した風邪予防については、以下の記事でも詳しく解説しています。

アロマバスを安全に楽しむためのポイント3つ

お風呂に精油を直接入れてはいけない理由と対策

「お風呂にアロマオイル(精油)を入れてもいいの?」という質問についてお答えします。

結論をお伝えすると、

  • 精油のみでは不可
  • オーガニックの精油を乳化剤などと混ぜて入れることは大丈夫
  • いくつか注意することがある

詳しく解説をしていきます。

直接触れることで肌トラブルを起こす危険がある

精油(エッセンシャルオイル)は、原液のまま肌に触れると、かぶれや赤みなどの肌トラブルを引き起こす可能性があります。特に皮膚が敏感な方や、乳児・幼児、高齢者、妊娠中・授乳中の方は特に注意が必要です。

精油は油ですので、お湯の中に入れても原液のまま浴槽に浮かんでしまいます。乳化剤を使用するなど希釈をして使用するようにしましょう。

種類によって刺激が強いものがある

レモンやグレープフルーツなどの柑橘系の精油は、皮膚刺激が強い場合があります

敏感肌の方や、初めて使用する場合は、パッチテストを行ってから使用する・芳香浴で使用するなど気をつけて使うようにしましょう。

パッチテスト

使用する濃度の精油と植物油を混ぜたものを肌に少量塗布して、赤みや腫れ・痒みなどが出ないか確認をしてから全身(アロマバスやアロママッサージなど)に使用します。

植物油…キャリアオイルとも呼ばれ、アロママッサージをする際などに精油を薄めるために使用されるオイルです。

精油の効果・感じ方は個人差がある

同じ精油でも、人によって体の反応や香りへの感じ方が異なります。肌の状態によって、敏感な方は赤みが出やすい・その日の体調によっても反応が変化する場合があります。

普段から肌が弱く荒れやすかったり・乾燥しやすかったりする方は、より注意が必要です。

自分に合った精油・自分に適した使用方法を見つけていきましょう。

肌トラブルを減らすためにできる対策

乳化剤を入れる

精油を乳化剤で希釈することで、肌への刺激を軽減することができます。

オーガニックの成分で作られた乳化剤や植物性オイルなどがおすすめです。乳化剤を使用する場合は、浴槽へ入れる前にしっかりと混ぜ合わせましょう。

バスソルトを利用する

塩を乳化剤として使用することもできます。しかし、塩のみでは精油と混ざらないため少量の植物油を一緒に使用することをおすすめします。

バスソルト自体にもたくさんのメリットがありますので、上手に使用してアロマバスの効果をさらに高めていきましょう。

バスソルトのメリット

  • 塩分が体内の不要な水分や老廃物を排出してくれる
  • ミネラル成分が肌の保湿効果を高めてくれる
  • 筋肉疲労の軽減
  • 血行を促進し体を温めることで、冷え性の改善・睡眠の質の向上

エプソムソルト(硫酸マグネシウム)を含むバスソルトは、筋肉疲労の軽減に効果があるとされています。

塩が肌へ刺激となってしまう方もいるので、肌にトラブルが生じた方は使用を中止するようにしましょう。

芳香浴にする

アロマを芳香浴として楽しむ方法もあります。

アロマストーンを浴槽の近くに置く・浴室の床に数滴垂らすなど芳香浴は簡単に行う方法があります。

浴室は温度が高いので香りが広がりやすく、芳香浴をするだけでも十分香りを楽しむことができます

この方法の場合、肌に直接触れないので肌トラブルの心配がありません。また、刺激が強めの精油でも使用することが可能です。

精油を正しく選択することで効果アップ

自分に合った精油を選ぶ

目的や体調に合わせて、自分に合った精油を選ぶことが大切です。

最初は、ラベンダーやオレンジなどの定番の香り、目的別に紹介されている香りから自分の今の状態に合った種類を試してみるのがおすすめです。

慣れてきたら複数の香りをブレンドして、自分好みの香りを楽しむこともできます。

好きな香りを選ぶ

アロマオイルの香りは、嗅覚を通じて脳に伝わり、心身に影響を与えます。自分が好きな香りを選ぶことで、より効果的にリラックスしたり、集中力を高めたりすることができます。

好きな香り=今の自分が求めている香りなので、好きな香りというのが一番効果が出やすい香りです。

自分におすすめの作用があっても、苦手な香りは無理に使用しないようにしましょう。

正しく使用・保管しないとデメリットもある

正しい使用量を守る

精油は、使用方法によって適切な使用量が異なります。

  • 浴槽に入れる場合は3〜10滴
  • 手浴・足浴などの場合は2〜3滴

香りの種類によって刺激の強さ・香りの強さ・感じ方が変わります。最初は少量から使用して、香りを感じにくい場合は、量を少しずつ増やしてみましょう。

正しい使用量を守らないと、肌トラブルや健康被害を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

保管方法を守って使用する

精油は直射日光や高温多湿を避けて、涼しい場所で保管しましょう。子供の手の届かない場所に保管することも大切です。

柑橘系はより慎重に保管を

柑橘系は酸化しやすく香りの変化が早いです。

開封後の使用期限:

  • 柑橘系3ヶ月
  • その他の精油1年程度

涼しい場所での保管が難しい場合は、冷蔵庫に入れて保管するようにしましょう。

【目的別】自分に合った香りの種類の選び方

目的に合わせたおすすめアロマオイル

それぞれの目的に合わせて、おすすめの香りを紹介していきます。

リラックスしたいとき

  • ラベンダー: 心身を穏やかにし、安眠効果も期待できます。
  • カモミール: 気持ちを落ち着かせ、リラックス効果があります。
  • ベルガモット: 気分転換に効果があり、ストレスを和らげます。
  • イランイラン: 心を穏やかにし、幸福感をもたらします。
  • フランキンセンス: 心身のバランスを整え、深いリラックス効果があります。

「リラックスできる香り」は、他にもたくさんあります。香りを嗅いで「落ち着く」「ホッとする」と感じる香りであればどれでも大丈夫です。


美肌効果を求める

  • ローズ: 女性ホルモンのバランスを整え、肌のハリやツヤを与えます。
  • ゼラニウム: 血行促進効果があり、くすみやむくみを改善します。
  • ネロリ: 肌のターンオーバーを促進し、シミやシワを防ぎます。
  • レモン: 皮脂分泌を抑制し、ニキビや毛穴のつまりを防ぎます。
  • グレープフルーツ: 肌を明るくし、ハリやツヤを与えます。

美肌におすすめする香りは、ローズやゼラニウムなどのようにお花の華やかな香りが多いです。お風呂上がりの保湿クリーム・オイルなどを合わせて使用することで、よりお肌の状態を健康に保つことができます。


集中力アップ

  • ペパーミント: 頭脳を覚醒させ、集中力を高めます。
  • ユーカリ: 集中力と記憶力を高め、リフレッシュ効果もあります。
  • ローズマリー: 頭をスッキリさせ、思考力を高めます。
  • ジュニパーベリー: 集中力を高め、精神的な疲労を回復します。

これから仕事をするなど、朝のシャワー時などにおすすめの香りです。


快眠したい

  • ラベンダー: 心身をリラックスさせ、深い眠りに誘います。
  • カモミール: 気持ちを落ち着かせ、安眠効果があります。
  • サンダルウッド: 心を穏やかにし、リラックス効果があります。
  • ベルガモット: 気分転換に効果があり、ストレスを和らげます。
  • ネロリ: 心を落ち着かせ、深い睡眠を促します。

寝る前におすすめの香りは、上で紹介した「リラックスしたいとき」の香りも同じ目的で使用できます。自分が「心地よい」「落ち着いて呼吸ができる」香りを選びましょう。


風邪予防

  • ユーカリ: 抗菌・抗ウイルス作用があり、風邪予防に効果があります。
  • ティートリー: 抗菌・抗ウイルス作用があり、風邪やインフルエンザの予防に効果があります。
  • レモン: 抗菌作用があり、風邪予防に効果があります。

少しスッとする香りが多いですが、喉が乾燥しているとき・鼻の通りが悪いときなどにおすすめです。普段は苦手な香りでも、体調が良くないときは香りに対する好みが変わることもあります。

私は、「ティートゥリー」「ラベンダー」はいざというときに備えて、常に家に置いておきたい香りです。


冷え性対策

  • ジンジャー
  • シナモン
  • ブラックペッパー
  • ベルガモット

冷え性対策におすすめの香りは、どれも血行促進効果があり体を温めてくれます。ジンジャーやシナモンは冬っぽさがありますが、ブラックペッパーは年中おすすめです。

香りをブレンドしてさらに楽しみを広げる

複数の香りを組み合わせて、自分好みの香りを楽しむこともできます。自分でブレンドすることが難しいと感じる方は、最初からブレンドされたブレンドオイルを購入されることもおすすめです。

例えば、

  • ラベンダーとカモミールをブレンドすると、より深いリラックスを
    ゼラニウムとオレンジ、ゼラニウムとネロリなどの組み合わせもリラックスをするときに使いたい組み合わせの一つです。
  • ペパーミントとユーカリをブレンドすると、集中力とリフレッシュ
  • レモンとグレープフルーツをブレンドすると、爽やかで明るい香りに

ペパーミントは刺激が強めの香りなので、1滴のみの使用をおすすめします。

レモンとグレープフルーツの組み合わせは、柑橘系同士でやや刺激が強めなので、必ず乳化剤を使用して少量を浴槽の中に入れるか、芳香浴で使用するようにしましょう。

ブレンドは数えきれない程の組み合わせがありますので、様々な組み合わせを試してみて、自分に合った香りを探してみることも楽しんでもらえたらと思います。

ブレンドする際は、以下の点に注意

  • 香りの相性を確認する
  • 使用量を調整する
  • テスト的に少量ずつ試してみる

同じ種類の組み合わせでも、割合によって香りは大きく異なってきます。最初は、1滴ずつから始めて、弱いと感じる香りを少しずつ増やしてみましょう

お風呂でアロマを活用して心身のリフレッシュ

お風呂でアロマオイル(精油)の香りを活用することで、心身のリラックスや美肌、集中力アップなどたくさんのメリットを期待することができます。

お風呂に入ること自体にも体が温まり、循環が促されたり・老廃物の排出が促されたりというメリットがあります。アロマバスを行うことで、両方のメリットを掛け合わせて心身の状態を整えていきましょう。

アロマバスを楽しむ際に気をつけるポイント

  • 安全に楽しむために、精油の正しい使い方を理解する
  • 自分に合った香りの種類を選ぶ
  • 目的に合わせて、乳化剤や植物油、バスソルトなどを活用する

アロマバスは、忙しい日々の中でも簡単に行うことができ、心身のリフレッシュに最適な方法です。ぜひ、この記事を参考に、お風呂でアロマを楽しんでください。

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