アロマセラピー、気になるけど何から準備したらいいんだろう…
お店に行ったけどグッズの種類がありすぎて何がいいかわからない…
こんな思いを持ってはいるけど、なかなかアロマセラピーに手が出せない人もいらっしゃるかと思います。
今回は、【すぐにできる!アロマセラピーを始めるときに必要なもの】を紹介。
私は助産師アロマセラピストとして、病院内でアロマトリートメントの施術・アロマセラピーセミナーの開催などをおこなっています。
- アロマセラピーを始めるときに準備するもの
- 【目的別】アロマセラピーの活用方法と必要物品
- 準備するときに気をつけるべきポイント
「アロマセラピーを始めてみたいな」
「少し気になっている」
という方の背中を押して、アロマセラピーでリラックス・集中力アップなどのお手伝いをしていきます。
アロマセラピーを始める前に知っておいた方がいいこと
どのような目的でアロマセラピーを使う?
アロマセラピーを始めるとき、どのような目的で行うかによって準備するものが異なります。
目的によって使用する香りの種類も違ってくるので、「どんな目的でアロマを使う?」を考えることは大切です。
例えば、
ストレス解消・睡眠の質向上・集中力アップ・虫除けなど…
自分の目的に合わせて香りの種類・活用方法を決めることがポイントです。
例えば、
ストレス解消
おすすめのアロマ: ラベンダー、カモミール、ベルガモット
ストレスの緩和やリラックス効果が期待できます。
睡眠の質向上
おすすめのアロマ: ラベンダー、シダーウッド、スイートオレンジ
安眠効果があり、良質な睡眠をサポートします。
さらに香りへの感じ方は個人差があるので、おすすめの種類は人によって変わります。
「難しそう…」と思われるかもしれませんが、今日は初めての人でもすぐに始められるように詳しく解説していきますね♪
アロマセラピーが与えてくれるメリット
アロマセラピーには身体的・精神的な面で様々なメリットがあります。
- 精神的安定:イライラ・ドキドキ・モヤモヤなどの感情を安定させてくれます。
- リラックス効果:ストレス軽減や心地よいリラックスの時間をもたらします。
- 集中力向上:特定の香りが集中力を高めてくれます。
アロマセラピーには様々なメリットがあり、身体的なリラックスだけでなく精神的な安定や気分の改善も手伝ってくれます。
【日本で「精油」はあくまで「雑貨」としての扱い】
「メディカルアロマ」などもありますが、海外のように「医薬品」としての扱いはできないのでご注意ください。
精油にさまざまな「効果」があることはたくさんの研究で証明されています。
しかし医薬品ではないので、薬のように「〇〇を治す」などの効果をうたうこともできないので注意してくださいね。
アロマセラピーは「良い香り」だけでなく、心身へのさまざまな良い影響をもたらしてくれます。
正しい使い方で、アロマセラピーのメリットを最大限に活用していきましょう。
アロマセラピーの基本道具
アロマセラピーを活用するときに絶対必要なもの
アロマセラピーを始めるためには、いくつかの基本アイテムが必要です。
最初から全部揃える必要はなく、使用方法に合わせて少しずつ揃えていきましょう。
エッセンシャルオイル(精油)
例えば、スイートオレンジ、ラベンダー、ティーツリー、ローズマリーなど。
アロマセラピーで最重要のアイテムである「香りのもと」です。
種類によって香りが違うのはもちろん「販売しているブランド」「作られた産地」などで同じ種類でも香りが異なります。
「作られた年」によっても香りは異なるので、ワインみたいですよね。
自分の好きな香りの精油を選ぶ
それぞれの香りによって成分が異なるので体への作用の仕方も違います。
「好きな香り」で選ぶもよし、「体への作用」で選ぶもよし、各オイルの特性や効能を理解し、用途に合わせて選びましょう。
また、ブレンドオイルと呼ばれる複数の香りをブレンドしたものも販売されています。
目的に合わせて既にブレンドされていたり、季節に合わせたもの・使用する人に合わせたものなど様々。
「自分でブレンドするのは難しい…」という方は、ブレンドオイルを選ぶこともおすすめです。
種類も量も少しずつ購入する
最初は【1〜3種類程度、少量のもの】を購入しましょう。
精油には使用期限があり、さらに開封すると空気に触れて酸化するため香りが徐々に変化していきます。
精油の香りを良い状態で楽しむためには、
- 柑橘系の精油:3ヶ月程度
- その他の精油:1年程度
この期間内での使用をおすすめします。
最初からたくさん購入し過ぎてしまうと使いきれないので、少しずつ増やしていきましょう。
高品質のものを選ぶ
精油は様々な場所で売られており、高品質のものから肌につけると危ないものまであります。
実際に吸入したり・肌に塗ったりすることで体の中に取り込まれるので、高品質のものを選択するようにしましょう。
「なかには肌に直接つけてはいけません」という人工物から作られているものもあります。
これはただ「いい香り」を楽しむだけのものです。
100均などで売られている安価なものは使用しないようにしましょう。
高品質のものを選ぶポイントはいくつかありますが、
- オーガニックの認証を受けている
- 適切な管理をしている店舗で購入する
- 学名・産地などが書かれた遮光瓶に入っている
など、選ぶ際に見ないといけない項目はいくつかあります。
下記の記事では「どこで買ったらいいかわからない」という方に、【精油の選び方・購入場所の探し方】を詳しく解説しています。
アロマディフューザーの選び方
アロマディフューザーの種類や選び方について解説します。部屋の広さや使い方に合わせて自分に合ったディフューザーを選びましょう。
ネブライザー式ディフューザー
他の種類に比べるとやや高価なものが多いですが、精油のみを拡散できるため、精油の良い成分を一番効率良く拡散することができます。
また、水を使用しないので衛生面でも安全ですし、頻繁に洗浄する必要もありません。
おすすめする方
- アロマセラピーの効果を高めたい人
- 掃除や手入れが面倒な人
人の動きを感知して作動するものなどもあるので、どんな場所に置くかなどに合わせて選ぶようにしましょう。
加湿機能付きディフューザー
空気を潤し、同時に香りを拡散させることができます。
一番種類も多く、一般的なもので3,000円程度から購入することができます。
おすすめする方
- 広い場所で使用したい人
- できるだけ安く購入したい人
- こまめにお手入れをできる人
十分に洗浄・乾燥をさせないとカビなどが発生してしまう危険があります。
汚れた水蒸気を広げてしまわないように、こまめにお掃除をしましょう。
アロマランプ
熱の力を利用して香りを拡散させます。
インテリアとしておしゃれなものが多いです。
香りの拡散力は弱く、精油は熱で変化しやすいので、長時間・広い場所での利用はおすすめできません。
おすすめする方
- 短時間・狭い場所で使う人
- インテリアとして楽しみたい人
その他の香りを拡散させるアイテム
アロマストーン
拡散力は弱いですが、ストーンの上に香りを垂らすだけで使用することができます。
数百円〜購入できるので、気軽に楽しめます。
おすすめの使用方法:
寝室の頭もと・職場のデスクの上など狭い範囲で香らせたい場合
ペンダントタイプ
香りをペンダントなどに入れて持ち運ぶことができます。
おすすめの使用方法:
外出先などで香りを感じたいときにペンダントに香りを染み込ませて持ち歩きを
アロマスティック
布に染み込ませておくもの・ロールオンタイプなどがあり、香りをいつでも持ち歩くことができます。
蓋をしておき、香りを楽しみたい時だけ使用するので、香りの持ちが良く種類によりますが1ヶ月くらい楽しめるタイプもあります。
ずっと香りがしているのではなく、香りを楽しみたい時だけ蓋を開けて嗅ぐので、いくつかの香りをシーンに合わせて使い分けることができます。
おすすめの使用方法:
- 外出先で香りを楽しみたいとき
- 運動の前後、仕事の前後などで別々の香りを使用したい場合
自分で作成するのもとても簡単なので、初めてのクラフト作りにおすすめです。
様々な活用方法に合わせた必要物品
アロマトリートメントの必需品とおすすめアイテム
アロマトリートメントを行う際に必要なアイテムを解説します。
キャリアオイル(植物油)
キャリアオイルは精油(エッセンシャルオイル)を希釈するために使用します。
アロマトリートメントでは体へ直接塗布するのですが、精油は皮膚への刺激が強いのでキャリアオイル(植物油)に混ぜて使用します。
全身のマッサージに使用する場合は1〜2%濃度がおすすめですが、肌の状態や使用する部位に合わせて変えていきます。
2%のアロマトリートメントオイルを作成する場合:
キャリアオイル20m+精油8滴(1滴=0.05ml)
1滴0.03〜0.05mlの精油が多いので、精油に合わせて希釈をしていきます。
精油ほど種類は多くないですが、キャリアオイルもたくさんの種類があります。
それぞれ成分が異なるので体への効能も異なりますが、一般的なものは数種類なので精油よりは選びやすいです。
おすすめのキャリアオイル:
- ホホバオイル
- アーモンドオイル
- グレープシードオイルなど
これらはブレンドせずに単体で使用しやすい種類です。
キャリアオイルもブレンドして使用することができるので、慣れてきたら試してみましょう。
遮光瓶ボトル
作成したオイルを保存する容器です。
トリートメント用のオイルは1回分づつ作成することが一番良いですが、面倒な方は数回分まとめて作成し、保存しておくこともできます。
精油は光に当たると酸化してしまうので、光を遮ってくれる遮光瓶がおすすめです。
作成したオイルは遮光瓶に入れて冷暗所で保管し、1〜2週間程度で使用するようにしましょう。
1回分ずつ作成する場合は必要ありません。
メモリ付きのビーカー
オイルを混ぜる(ブレンドする)ための容器。
私はオイルをメモリ付きの50mのビーカー(100均に売っています)に入れて混ぜて、そのまま使用しています。
複数の香りをブレンドをする時は、以下のものもあると便利です。
- ガラス棒:
混ぜるもの(割り箸などでも可) - ムエット:
香りを確認する紙(画用紙を細く切ってもOK,なくても大丈夫)
最初はなくても大丈夫なので、少しずつ増やしていきましょう。
クラフト作りに必要な物品
アロマセラピーをより楽しむために、手作りクラフトに挑戦する方におすすめの必要物品をご紹介します。
自分だけのオリジナルアイテムを作る楽しみもアロマセラピーの一つ。生活のお役立ちアイテムを簡単に作ってみましょう。
作成するものによって必要なアイテムが異なってくるため、今回は簡単に紹介します。
ロールオンアロマ
今流行りの持ち運べるアロマです。
私も普段使用していますが、作るのも簡単ですし・必要なものも少ないので、初めてクラフト作りに挑戦する方におすすめです。
必要なもの:
- 精油
- キャリアオイル
- ロールオン用の容器
以上です。
とっても簡単なことが必要物品からもわかると思います。
作り方:
- キャリアオイルを容器に入れる
- 好きな香りを数滴入れる
- 蓋を閉めて振る
ロールオン用の容器はアロマ用品の専門店などで数百円で購入できます♪
1分で作成できるので、ぜひ作ってみてください。
アロマバス
お風呂で香りを楽しむときは、
- お風呂の中に入れる
- お風呂の中に入れずに芳香浴を楽しむ
この2つがあります。
浴槽に直接入れない場合は、アロマストーンなどに精油を垂らして香りを楽しみます。
お風呂場は温度が高いので、香りを強く感じやすく体が温まるのと合わせてリラックス効果が高まります。
アロマバス必要物品:
- 精油
- 乳化剤
精油が直接肌に触れないように、何かで乳化もしくは希釈させて使用します。乳化させるものは、さまざまなものがありますが…
乳化剤
市販の乳化剤を使用するのが一番手軽で、安全性が高いです。
乳化剤を購入する場合は、できるだけ自然の精油の良い成分を壊さないものがおすすめ。
バスソルト
塩に精油を混ぜる方法です。
アロマバスの作り方:
- 天然塩スプーン1杯に精油2〜10滴を入れてよく混ぜる
- お湯に入れてよく混ぜる
一緒にハーブを入れると見た目も楽しめます♪
袋に入れてからお湯の中に入れるとお掃除も簡単。
種類によって香りの強さ・皮膚への刺激は異なってきます。
少しずつ精油の量を増やしてちょうど良いところを探してみましょう。
塩は乳化させるわけではないので、肌への刺激が気になる方・肌が弱い方は慎重に。
キャリアオイル
キャリアオイルに希釈させてお風呂に入れる方法もあります。
キャリアオイルの種類によっては、オイルの匂いが混じることで香りが感じにくくなる場合もあります。
他にははちみつ・牛乳などに混ぜる方法もありますが、そのものの匂い・掃除のしにくさなどを考えると、塩・キャリアオイル・乳化剤がおすすめです。
私は、ラベンダー・ゼラニウムなどは直接お湯に入れて使用しています。肌の状態によって刺激は個人差があるので、自己責任でのご使用をお願いいたします。
手浴・足湯をする場合
浴槽以外にも、足湯(足のみ)・手浴(手のみ)を温める場合も同じ要領で行うことができます。
その場合は、お湯の量が少ないので、精油も1〜3滴程度と少なめで大丈夫です。
お風呂でのリラックスタイムをより快適なものにするためにアロマセラピーはとても効果的です。
アロマセラピーの効果的な活用法
アロマセラピーは目的によって活用方法を変えることでより効果が大きくなります。
ストレス解消のためのアロマセラピー
香りの楽しみ方はさまざま。
精油以外にも香りを楽しむグッズ・リラックスできるグッズはいくつもあるので、それらを組み合わせてみるとより効果を感じられると思います。
例えば、
足湯×ハーブティー
ハーブティーで体の中から温まりながら、足湯を。
例えば、ゼラニウムの精油を入れて足湯をしながら、カモミールティーを飲んでほっと一息。
カモミールティーの香りと温かさで、深い呼吸と共に穏やかなひとときを過ごすことができます。
※妊娠中の方(特に妊娠初期)は、カモミールティーは控えておくことをおすすめします。
睡眠の質を向上させるアロマの使い方
リラックス効果のある香りを選び、快眠をサポートするおすすめの香り・使い方をご紹介します。
おすすめの香り:
- オレンジスイート
- ラベンダー
- ゼラニウム
- ネロリ など
おすすめの使い方:
- 寝室にディフューザーを置く
- アロマスプレーで枕をシュッと一かけ
アロマセラピーは入眠前のリラックス効果を高め、快眠をサポートしてくれます。
少しずつアロマセラピーの楽しみ方を増やしていく
初期投資を抑えつつ基本アイテムを優先的に
- エッセンシャルオイルやディフューザーなど、基本的なアイテムを手に入れましょう。
- 香りの種類も最初は1種類から。徐々に好きな香りを増やしていきましょう。
アロマセラピーは一度に全てのアイテムを揃える必要はありません。
少しずつ必要なアイテムを揃え、自分のペースで楽しむことが大切です。
最初に基本的なアロマディフューザーやエッセンシャルオイルを手に入れ、徐々にバリエーションを増やしていくことで、新たな発見や楽しみが広がります。
アロマセラピーは個々の好みやライフスタイルに合わせてカスタマイズできます。自分だけのオリジナルなアロマセラピーを楽しみましょう♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。